2009年4月5日日曜日

値段が安いことの価値

転勤する前は,TVで「主婦が折り込みチラシを検討し,1円でも値段が安い店を見つけると,そこがいかに遠くの店でも行く」というような報道を見て,「よう分からんわ」と思っていたものだった。

今朝,カインズホームという店に行った。
いわゆるホームセンターというやつ。
買いたかったのは,「古新聞をまとめるやつ」と「目玉クリップ」と「小物入れ×3個」と「料理用ハサミ」と「お椀」と「ドンブリ鉢」。

最初に,お椀とドンブリ鉢を探す。
たかがお椀とドンブリ鉢とはいえ,様々な種類,そして値段。
たくさんの商品を検討することに慣れていないので,すぐ頭が痛くなる。
「うー,帰りたい。」と思う。
けど,買わないと,不便なのだ。
で,適当なものを購入。

そして,「目玉クリップ」へと移動。
目玉クリップ売り場に行くと,ここでも問題に遭遇する。
目玉クリップはあるのだが,30個入りとか,25個入りとか,しかないのだ。
「そんなにたくさん,めだまくりっぷ,いらないのに…」
目玉クリップ30個の値段は298円である。
けっこう,ハシタ金,である。
けど,クリップ30個,使うわけないもん。
とっても,もったいない感じがする。
転勤前には,あまり感じていなかった感覚。
「清水の舞台から飛び降りる」つもりで,購入。
(あれ,自分じゃないみたい?)

そして,「小物入れ×3個」。
あるにはあったが,198円とか,248円とか…。
とにかく高い。
「100円ショップだったら,105円なのに。駅前の100円ショップ行こか?」
と,本気で考える。

結局,最初のTVの主婦とおんなじだ!!

「値段が安いこと」に価値を感じるか否かは,その人がどれだけ買い物をする機会があるか,に関係しているのではないかと思う。
転勤する前は,買い物なんて1週間に2~3回しかしなかったんではないだろうか?
だって,必要なかったもん。
今は,毎日2~3回は買い物している。
しなけりゃ,餓死するもん。

環境変化に伴う価値の変容。
確立操作だ。

人は,「思うからする」のではない。
環境が変化するから,「思っ」たり「し」たりするのだ。

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by tensuinoko