2009年4月30日木曜日

帰省

さて,ゴールデンウィーク。
今まで?十六年間ゴールデンウィークを過ごしてきたが,今年はこれまでとは違いスペシャルなゴールデンウィークだ。
生まれて初めて,帰省するからである。

時まさに「豚インフルエンザ」である。
できるだけ人混みは避けたいこの時期にK急,JR,新幹線,高速バスという人混みの嵐。
気色わる~。

4/29,朝8時45分。
いよいよ,生まれて初めての帰省の始まりだ。
休みの朝というのに,さすがにゴールデンウィーク初日とあってK急は混んでいた。
肉薄する人,人…。
こんな時は大概,若い女性ではなく,おっさんが肉薄してくる。
おまけに「ごっほ,ほ,ほ~~ん゛ん゛がぁ」みたいな,湿ったセキをしている。
自分も十分「おっさん」であることを忘れて,ひたすら「気色わる~」と思う。
今度は絶対「不織布のマスク」を購入しようと,決意する。

JRを経由して,新幹線。
かねて購入の切符を自動改札に通すと,
「この切符はご利用できません。ぴこーん。がしゃん。」
と,扉が閉まる。
ありゃりゃ?
乗車券をよく見ると「5/2から有効」と書いてある。
そうそう,最初は5/2に乗車するつもりで購入したんだっけ。

急いで窓口に行って4/29からの乗車に切り替えてもらう。
窓口のにいちゃんが,
「この切符を切り替えると○×?※□△~ですけど,いいですね。」
と,確認してくる。
「ああ…,うう…」
と曖昧な態度を示すと,事務的にささっと切符を切り替えて,ハイ完了。
「○×?※□△~って,なんじゃあ!!専門用語つかうな,コラ!」
向こうは後でややこしい問題が起こらないように確認しているつもりだろうけど,こちらは急いでいるので,いちいち質問&学習しているヒマはないのだ。
世の中って,こんなことがいっぱいある。
もちろん,教育の世界にも。

新幹線も相変わらず混んでいる。
1つおいて前の席に,いかにもえらそうな感じの「おっさん」が座っていて,奥さん(かな?)にえらそうにしゃべりかけている。
目玉がぎょろっとしていて,人相も悪い。
きっと悪いヤツにちがいない。
奥さん,気の毒~。
と思っていると,京都の手前でおっさんが,自分の奥の席のおばあさんの手を引いて立ち上がった。
おばあさんは,足が不自由で目もよく見えないらしく,たどたどしく歩く。
「こっちの出口の方が,近いからね」
と,おっさんがおばあさんにしゃべりかけている。
停車してしばらくすると,おばあさんを降車させ終えたおっさんが帰ってきた。
ああ,おっさんは「いいひと」だったのだ。
人を見かけで判断してはいけない,とはいうものの見かけで判断してしまう悪い例だ。

高速バスは,隣に相撲取りみたいなにいちゃんが乗ってきて,最悪だった。
身動きできない。
「エコノミークラス症候群」
という言葉がちらほらするが,無理やり寝てしまう。

久しぶりの徳島。
一ヶ月しか経っていないので,さほど変わっていない。

5/6まで,滞在する予定。

2009年4月26日日曜日

ふとんがふっとんだ!

土曜日に,長女とその友だちが東京に来て,進学先かもしれない大学(音大だ)の見学をして,さらにその大学の卒業演奏会を聴きに行くというので,保護者として同伴した。

卒業演奏会は,なかなか興味深かったし,レベルもけっこう高かった。
自分にとって久しぶりのコンサートだったこともあるけど,日本でも名の知れた音大の卒業生から特に選抜された人が出演するだけあって,「スカ」みたいなヤツはいない。
中には,本気で音楽に引き込まれてしまうような演奏もあった。

演奏会はよかったんだけど,天気が最悪だった。
一日中ザーザー降り。
靴も,ズボンも,びしょぬれ。
確立操作が効いて,嫌子が機能する,する。
「なんで,こんなにふるんじゃー!!」
「ええ加減に,せんかい!!」
道を歩くだけで,腹が立つ。

演奏会も終わって,娘たちが泊まる都心のビジネスホテルで,一緒に宿泊。
そんなこんなで,土曜日は終了。

明けて日曜日。快晴。
ただし風が強い。
ごーごー,言っている。

15時頃,K浜の宿舎に帰宅する。
まだ,陽が残っているので,あわてて布団をベランダに干す。
1時間でも干した方が,気持ちがいいもん。
そして,自動車でななめ向かいのヤマダ電機に,買い物に行く。
天気がいいので,そのまま浦賀の方まで,ドライブ。
海を見ると,岸壁に真っ白な波が「どっぱあ~~~んっ!!」と,打ち寄せている。
台風みたい。
東京湾フェリーも,今日は欠航らしい。

1時間ほど,くるくるっとドライブして帰宅。
駐車場に車を停めて,ふと自分の部屋のベランダを見ると…。
「あれ,敷き布団が,ない?」
干してあったはずなのに。
あわてて部屋に帰って,ベランダに出ると,まさに「ふとんが,ふっとんだ」状態。
「ふとんが,ふっとんだ」は,前任校の高等部の自閉症のMくんが大好きだった親父ギャグだ。
今日は,重たい敷き布団が「ふっとんだ」せいで,懐かしくMくんのことまで思い出してしまった。
「重いで(思い出)。ふっとんだ,ふとん。」
Mくんに負けないぐらいの,超弩級の親父ギャグを思いつきながら,ふっとんだふとんを拾うのであった。

2009年4月24日金曜日

なかなか書き込む時間がないよー!

毎晩,いろいろな出来事があって,なかなかブログの書き込みができないよー!!
昨日はMK省の方と「のんで」いたりして,帰ったらフロ入って,寝るだけ。

今日は,初めて徳島ABA研にスカイプで参加する。
今はまだ職場なので,これから急いで宿舎に帰って,スカイプの準備やら,晩ご飯の仕込みやら,忙しいのだ。
あ,そうだ。
他の仕事も,持って帰ろう。
うーん,忙しい。

2009年4月19日日曜日

ワイシャツを洗濯する。

今日,晴れていたので,
生まれて初めて,ワイシャツを洗濯した。
初めての一人暮らしには,「生まれて初めて」は「つきもの」なのだ。

それこそ,生まれて初めて,毎日「ワイシャツを着る」仕事をしているので,ワイシャツの洗濯はとても重要なことなのだ。
いちいちクリーニングに出すと,とてもお金がいるのだ。
そんなん,もったいないもん。

で,ワイシャツの洗濯。
ワイシャツは,ドライで洗濯するそうだ。
妻がそう言っていた。
英語の「ドライ」は「乾いた」という意味だが,洗濯の「ドライ」は湿っているらしい。
それから,ドライ専用の洗剤というものが,この世に存在するらしい。
ワイシャツの洗濯は,まず,カインズホーム(近所のDIYの店)に行って,「ドライ専用洗剤」を手に入れるところから始まった。

カインズホーム到着。
広い店である。
日用雑貨,大工道具,電気製品,自転車,ビール,園芸用品…。何でも売っている。
無いのは食料品ぐらい。
だから洗剤だって,山のような種類を売っている。
「ドライ専用」を探すけど,目がちらちらしてよく分からない。
ようやく,「ドライ」と書いてある洗剤を見つけ,購入。
この時点で,かなり疲れている。

帰宅。
もう,昼ご飯の支度にかかる時間。
しかし,ワイシャツの洗濯も急がれる。
どちらが先か?
当然,ワイシャツの洗濯だ。日照時間は短い。
さっそく,洗濯機にワイシャツを投入。もちろん,シャツはネットに入れて。
そして,洗剤を投入。

あ゛。あ゛ー。
ドライ専用ぢゃなく,いつもの洗剤入れちゃった(汗)。
つい,いつものくせで(汗,汗)。
せっかく買った「ドライ専用洗剤」は,未開封のまま床の上に…。
う,うー…。

洗剤みたいなもんは,入れると取り返しがつかない。
もう,このまま洗濯するしかない。
えい,ままよ。
洗剤は間違えたけど,洗濯機のコースはきっちり「ドライ」にしてスタート。

なんか「ちびちび」した感じで,とても景気悪く洗濯機が回っている。
ふーん,これが,ドライか。
しかし,洗濯機のまわり方がドライでも,洗剤はきっちり「普通」のやつだから,なんかワイシャツに障害が出るにちがいない。
一体,どうなるんだろう?
色移りするんだろうか?
サイズが半分ぐらいに縮んだりして。
それとも,回復不能のしわが寄るんだろうか?
悪い胸騒ぎが,駆けめぐる。

そして,洗濯完了。
ドライって,洗濯時間が短い。

おそるおそる,フタを開けて,ネットに入ったシャツを取り出す。
そして,ネットを開けると…。
しわしわだけど,けっこう普通のワイシャツが姿を現した。
あれ?大丈夫じゃん。
一度ぐらいのミスは,許されるんだろうか?
それとも,乾くまでの間に,取り返しのつかない状態になるんだろうか?
頭の中に「?」マークが100個ぐらい点滅しながら,ワイシャツを干したのだった。

これが,私の「ワイシャツ洗濯」の初体験であった。

モバイルSuicaを使う

金曜日に,調布というところに出張に行った時のこと。

うちんくの電車の最寄り駅は,K急K里浜なので,そこまでぼとぼと歩いていった。
駅に着くと,切符売り場で「はた」と困った。
あれ?「調布」なんて駅名は,無い。
切符売り場の料金表みたいなのに,「調布」は載ってないのである。
駅員さんに「調布までいくら?」と聞くと,
「うーん,乗り換えのやり方でいろいろあるから,分かりませんねえ」
…。

ちょうどそこに,一緒に出張に行く上司が通りかかったので,
「あのー,切符どこまで買ったらいいんでしょう?」
「そうだねえ。とりあえず新宿まで,買えば良いんだ。」
で,新宿までの切符を買う。

その後のことは省略するけど,とりあえず調布の出張は,滞りなく終わった。
けど,この時によく分かったのは,
「いちいち,切符を買っててはダメだ!」
ということ。
みんな,なんか知らんけど,カード的なものを自動改札機にかざして,すーっと通り過ぎていっている。
そうだ,あのカードを手に入れなくてはダメだ。

いろいろ調べると,あのカードは「Pasmo(パスモ)」とか「Suica(スイカ)」とからしい。
どうやら,駅で500円の保証金を払うと,「Suica」は手にはいるらしい。
もっといろいろ調べると,なんと,私の携帯が「モバイルSuica」の機能を持っているらしい。
なんか知らんけど,クレジットカードと連動して,オートチャージみたいなもんも,可能らしい。

都会は,油断がならない。
携帯電話は「電話」かと思っていたら,何と「切符」だったのだ。
あまつさえ「金」の機能も,持っているらしい。
恐るべし,携帯電話。都会。

善は急げ。
PCでいろいろ検索して,わしの携帯を「モバイルSuica化」する方法を調べる。
「なになに,アプリを使うんか。アプリっちゅうのは,子どもがパケット通信料を使いたおして,親が破産寸前になる,あの恐ろしい「アプリ」のことか?こんなもん使うて,いけるんか?」
などと,恐ろしい想像をしながら,アプリを導入する。

さっそく,駅に行って,モバイルSuicaの威力を試してみる。
自動改札機の前で,どきどきする。
「悪いことをするんではない。これから堂々と,Suicaを使って電車に乗るのだ。」
とか考えながら,Suica=携帯電話を改札機にtouchする。

「パキーン」か「ピコーン」か忘れたけどとにかく改札の扉が開き,切符を買っていないにもかかわらず入場できてしまう。
電車に乗る。
「ひょっとすると,着いた駅でお巡りさんが待っていて,別室に連れて行かれて「君,はじめてぢゃないだろう?」なんて,取り調べられたりしないだろうか?」
との疑念がよぎる。
手のひらに,汗がにじむ。
犯罪者になった気分。
うー。

で,Y浜駅に到着。
自動改札機に再び携帯=Suicaをtouch。
何事もなく,お巡りさんも出現せず,めでたく改札を通過する。

これが,私のモバイルSuicaの初体験であった。
とても便利です。Suica。
これで,調布にも切符を買わずに,行けるのだ。
ははは。

2009年4月16日木曜日

ちょっとお休み

ちょっと忙しいので,金曜日まで,ブログの書き込みをお休みします。
すみません。
m(_ _)m

2009年4月14日火曜日

他の部屋に行った。

今日は,同じ宿舎に住むKさんから,
「飲みませんか?」
と誘われて,その人の部屋で一杯やっていた。

こちらでは,平日の晩にちょくちょく飲む機会がある。
徳島では考えられないこと。
いいんだか,わるいんだか。
でも,転勤したばかりの自分にとっては,公園デビューみたいなもんだし…。
ま,いいか。

今日おじゃましたKさんちは,同じ棟の4階だ。
間取りも,部屋の感じもほぼ同様。
でも,トイレがなんだかきれいな感じがするし,ふすまも隙間が少ない感じ。
うちの部屋は,ハズレなんだ,と思ったりする。

でも,一緒に飲んでいたUさん(女性)の話を聞くと,
「うちなんて,引っ越した時に,ここんとこの(指さして)梁(ハリ)が,床に落ちてたのよ!」
とのこと。
梁が床に落ちる家なんて,そうそうあるもんではない。
修理の大工さんも,驚いたそうだ。

この話を聞いて,はっきりと分かったことがある。
うちの部屋のふすま。
ふすまが歪んでいるのではなく,柱・鴨居・敷居の四角形が歪んでいるのだ。と。
そう思って帰ってから観察すると,間違いなく建具ではなく,建物の方が歪んでいる。

うーむ。
ここは,東海地震の危険地帯だっけ。
東南海地震の区域にも,ばっちりひっかかっている。
私がいる3年間に地震がきたら,そしてその時この宿舎に居たら,ほぼ間違いなく「死ぬ」ことになるだろう。

MK省って,こうした末端の官舎の耐震化基準を把握しているんだろうか?
たぶん,してないよなあ。
学校の耐震基準だって,四川地震であわてて見直しはじめたみたいだし。

とかなんとか,情けないことを考えながら,K浜宿舎の夜は更けていくのでした。

2009年4月12日日曜日

車を買いました。

こちらでは,車は必要ないと聞いていたので,持ってこなかったんだけど。
やっぱり,いるんですよね。
大きな荷物が運べないし。

で,買いました。
これ。
軽で,中古。
軽自動車の中古って,けっこう高い。
貯金がどんどん減っていく。
景気対策に最も協力している国民として,表彰して欲しいような気分です。

でも,これで持ってきた書籍もやっと仕事場に運ぶことができた。
自転車では,運べないもんね。

でも,通勤は自転車にする。
阿波踊りが踊れる体を維持するのが目的。
お盆は,帰って踊りたい。

2009年4月11日土曜日

シリーズ「戦う」その2:インターネット接続と戦う!

ついに今日,光ケーブルが開通した。
朝,工事のおっさんが来て,何やらがさがさしていると思ったら,
「はい,完了しました。さよーならー」
20分程度で工事完了。

さあ,接続しよう。
ふむふむ,CD-ROMを入れてと。
最近は,何でも「簡単セットアップ」みたいなもので,さも簡単にセットアップできそうなことを謳っている。
本当に簡単なのか?

画面に表示されるままに,いわれたとおりに操作していくと,
「お使いのISPの接続IDとパスワードの入力」
という,専門用語に遭遇した。
ISP=インターネット・サービス・プロバイダ
接続ID=せつぞくあいでぃ
パスワード=ぱすわーど
ということぐらい,私は知っている。
で,これまで利用してきたISPの接続IDとPWを,ほいほいと打ち込んだ。

すると「バン」とwindowsのエラー音がして,
「エラー#*○△××,接続に失敗しました。○×△~~のヘルプを参照してください。」
という,メッセージが出現。

「あれー,打ち間違いかな?」
再チャレンジ。
「バン」「エラー#*(後略)」
再々チャレンジ。
「バン」「(略)」
再々々チャレンジ。
「バ(略)」
再々々々チャレンジ。
「(略)」
再(略)チャレンジ。
「(略)」
再…(略)。

うううううう,これは何かのテロか?
仕方がないので,近所の風呂屋に入浴に行く。
湯船に入って目を閉じると,エラーメッセージが浮かんでくる。
まことに腹立たしい。
腹立ちを収めるために,駅前のラーメン屋に行く。
塩ラーメンを注文する。
けっこうおいしかったので,腹立ちも収まる。

家に帰って,ゼロからのスタート。
大体,新たにフレッツ光なんかと契約しようとすると,山のように書類が送られてくる。
どれが必要な書類で,どれがゴミか,仕分けるだけで疲れるのだ。
もう一度,書類の点検からやり直す。
すると,
「あ,ISPは***に規定されているのか。ほんで,つながらんかったんね。」
ということに気付いた。

で,再設定チャレンジ。
今度は,接続完了。
料金支払いの設定も済ませて,ふと,
「なんか,壮大な詐欺に引っかかっているのでは」
と,思う。
たぶん,そうなのだろう。

でも今日で野良電波の間借りともおさらば。
このブログの更新も,快適に行うことができそうだ。

2009年4月9日木曜日

懐かしい感覚

昨日はブログ更新をお休みしてしまった。
それは,同僚の人たちと一緒に飲みに行ってしまったからである。
待っていた人,ごめんなさい。
平日なのに,ハゲシク飲んでいました。

さて,今日は,前の書き込みの最後でお知らせしたように,K特別支援学校の入学式に行った話。
このブログでは,あんまり仕事関係の話は「なし」にしたいのだが,この話は特別です。
何が特別って,感動で涙が出そうになったのである。
何に感動したかというと,学校の臭いである。

養護学校とか,特別支援学校には,独特の臭いがある。
この「臭い」は,たとえでも何でもなく,本当に臭うのだ。
たぶん,初めてそのたぐいの学校に行った人にとっては,決していい臭いではないはず。
かくいう私も,学部生ではじめて養護学校に行った時,
「ヘンな臭い」と思ったもんである。
生臭いような,ちょっと「お便所」的で,独特な臭い。
それが,
毎日,こうした学校に勤めるようになると,麻痺して全く臭わなくなってしまう。

さて,
私の勤め先とK支援学校の間は,渡り廊下でつながっている。
その廊下は2枚のガラス扉で仕切られていて,子どもの手の届かないところに鍵がかけられるようになっている。
普段は,閉じられていてめったに開けられることのない扉だ。

おとといは同僚のIさんが,
「いのこさん,入学式見に行く?」
と,声をかけてくれた。
「え,行く!行く!」
久しく子どもを見ていなかった私は,あわててIさんにくっついて行った。

「ここを開けて,行くんですよ」
と,例のガラス扉を開くIさん。
1枚目,そして2枚目を開けた時,
いきなりあの臭いが…。

その途端,
「あー」と声が出て,
身体中の血がざわざわして,
涙が出そうになり,
とても懐かしい感じがした。

ほんの数週間前まで,私はこの臭いにどっぷり浸かって仕事をしていたはず。
でも,この臭いをかいで,入学式で奇声を発する子どもたちや,いつ終わるともしれぬ挨拶を恨めしそうに見る先生たちの姿を見ていると,
「ああ,ここから帰りたくない」
と,本気で思った。

入学式は,お世辞にも「いい」とは言えなかった。
でも,そんなことどうでもいいのである。
「よくない入学式」なんて,養護学校には普通にあることだから。
(我慢していた子どもは気の毒だけど)
「私の仕事は,ここにある。」
と,強く思った。

ふつう「嫌悪的」と考えられる刺激が,「懐かしさ」や「決意」「感動」など肯定的な感覚を誘発するのは,とても不思議な感じがする。
頭では「そんなこともあるだろう」と考えることができても,実際に体験してみると本当に不思議なのだ。
私は,学校や子どもが嫌いなのだ,と思いこんでいたけど,どうもそうでもないようだ。

環境の変化は,人間の行動に思わぬ変化をもたらすもんである。

2009年4月7日火曜日

シリーズ「戦う」その1:ふすまと戦う!

ついに,MK省宿舎との戦いの記録が始まる。
今日は,その1「ふすま」との戦いだ。

ふすまは普通,従順である。
ご主人様の意向に従い,右にも左にも動くものだ。
しかし。
この宿舎では,そんな常識は通用しない。

この写真を見ていただきたい。
そう,このふすまは誰が見ても,開いている。
隙間はおよそ2㎝。
「きちんと閉めなさい!」と叱られるに十分な開き方だ。


さらにこの写真を見ていただきたい。
そう,このふすまは誰が見ても,閉じている。
隙間は,一見無いように見える。


さて,この写真である。
当該のふすまの全景だが,幾分写真が小さくて見にくいかもしれない。
そんな人は,ダウンロードして拡大してみてね。
ふすまの上部は2㎝ほど開いて,下部はしっかりと閉じている。
え,ふすまがゆがんでいるのか?
それとも横の柱がゆがんでいるの?
謎である。

居間にはふすまが4枚あって,そのうち3枚がこんな状態である。
さらに不思議なのは,残る一枚はぴったり閉まることだ。
どちらかといえば,この方が恐ろしい。

しかし,今,私が戦っているのは「隙間」ではない。
「建て付け」である。

ご存じのように,戸は建て付けが命,である。
建て付けの悪い戸は,動かそうとすると「がったん」となって,動かない。
わかりますか?「がったん」(私の年代なら分かるはず)

当然,ふすまの取っ手(っていうのか?あのくぼみ)を持つと,ゲリラ戦術の罠にはまったかのように「がったん」と音を立てて動かない。
ふすまが「しめしめ」とほくそ笑んでいるのが,手に取るように分かる。
ふすまは,MK省の回し者なのだ。敵だ。

人間40を過ぎれば,「がったん」程度では驚かない。
こんな時には下の方を持てばいいことぐらい,経験上知っている。
ところが。
このふすま,下の方を持っても「がったん」。
うむ,てごわい!おぬし,できるな。

いろいろ調べた結果,スッキリ動かせるポイントは,かなり狭い範囲に限られることが分かった。
MK省も,凝った仕掛けをするもんである。
ここまで私に戦いを挑んで,一体何をねらっているのか?
これは,テロか?

などと考えながら数日過ごすうちに,「ふすまがスッキリと動くポイントを持つ」行動がシェイピングされて,「がったん」は減っていったのであった。
けど,冬になると,今度は「隙間」との戦いが始まるんだろな。

P.S.
今日は,同僚のI先生に誘われて,K特別支援学校の入学式を参観してきました。
もう,なつかしくて,うれしくて,涙が出そうになりました(知らない学校だけど)。
その模様は,あした。

2009年4月6日月曜日

プ、プラとか、書いてないやないかい!

一人暮らし,4日目。

最初は,MK省宿舎の衝撃の事実シリーズを展開するつもりだったが,それよりも,「自分が主婦(夫)化していく過程」の方に,とても興味がわいてしまった。
衝撃の事実を期待していた人。ごめんなさい。m(_ _)m
今回も,主婦化シリーズです。

この4か足らずの間に,新たに形成された行動の1つが,「ゴミを捨てる時に,分別マークを探す」である。
あの「プラ」とか「紙」とか「PET」とかを,探すのである。
こんなもん,今まで見たことなかった。

実家では,よく「紙は,ゴミ箱!」とか,「プラスチックは,部屋のゴミ箱に捨てるな!!」とか,叱られていたものである。
弱化が,機能していない状況。
それが一人暮らしに伴い自分でゴミ出しするようになると,途端に行動が形成されてしまった。

私が住むY市は,4分別収集。
すなわち「燃せるゴミ」「容器包装プラスチック」「缶・ビン・ペットボトル」「不燃ゴミ」である。
出し方を間違えると収集してくれないばかりか,「排出指導シール」なるものを貼られて,「あなたの出し方は,ここがいけません」ということが,衆目にさらされるのである。
私も,一回指導を受けてしまった。
ゴミ捨て場に,ぽつんと残された袋を見た時のつらさ,わびしさ,恥ずかしさ。
「ああ,ゆるすまじ。ゴミ出しルール違反。ゴミ出しルールを守らざるもの,人間にあらず」
すさまじい集団随伴性である。

で,この写真。
ホテルのボディシャンプーの容器である。
引っ越しの時に利用したホテルで,余ったものを持ってきたのだが…。
使い終わった容器を見て,愕然!
「プ,プラとか,書いてないやないかい!!分別できんやないかい!!」
怒り心頭である。
「てめえ,エコをなめとんか!地球がどうなってもエエんかい?!」

ついこの前まで,プラスチックを燃えるゴミに捨てていた男とは思えない言いぐさ。
環境に伴って行動は増減するとはいえ,この変化はいかがなものか。
自分でも,可笑しくなってしまうのだ。

皆さん,「うちの夫は,どうせダメだ」なんて思ってませんか?
環境を変えると,行動は変化するものですよ。
あきらめないで下さいね。

2009年4月5日日曜日

値段が安いことの価値

転勤する前は,TVで「主婦が折り込みチラシを検討し,1円でも値段が安い店を見つけると,そこがいかに遠くの店でも行く」というような報道を見て,「よう分からんわ」と思っていたものだった。

今朝,カインズホームという店に行った。
いわゆるホームセンターというやつ。
買いたかったのは,「古新聞をまとめるやつ」と「目玉クリップ」と「小物入れ×3個」と「料理用ハサミ」と「お椀」と「ドンブリ鉢」。

最初に,お椀とドンブリ鉢を探す。
たかがお椀とドンブリ鉢とはいえ,様々な種類,そして値段。
たくさんの商品を検討することに慣れていないので,すぐ頭が痛くなる。
「うー,帰りたい。」と思う。
けど,買わないと,不便なのだ。
で,適当なものを購入。

そして,「目玉クリップ」へと移動。
目玉クリップ売り場に行くと,ここでも問題に遭遇する。
目玉クリップはあるのだが,30個入りとか,25個入りとか,しかないのだ。
「そんなにたくさん,めだまくりっぷ,いらないのに…」
目玉クリップ30個の値段は298円である。
けっこう,ハシタ金,である。
けど,クリップ30個,使うわけないもん。
とっても,もったいない感じがする。
転勤前には,あまり感じていなかった感覚。
「清水の舞台から飛び降りる」つもりで,購入。
(あれ,自分じゃないみたい?)

そして,「小物入れ×3個」。
あるにはあったが,198円とか,248円とか…。
とにかく高い。
「100円ショップだったら,105円なのに。駅前の100円ショップ行こか?」
と,本気で考える。

結局,最初のTVの主婦とおんなじだ!!

「値段が安いこと」に価値を感じるか否かは,その人がどれだけ買い物をする機会があるか,に関係しているのではないかと思う。
転勤する前は,買い物なんて1週間に2~3回しかしなかったんではないだろうか?
だって,必要なかったもん。
今は,毎日2~3回は買い物している。
しなけりゃ,餓死するもん。

環境変化に伴う価値の変容。
確立操作だ。

人は,「思うからする」のではない。
環境が変化するから,「思っ」たり「し」たりするのだ。

2009年4月4日土曜日

お買い物袋を買った

ブログを見てくださっている皆様。
書きたいことは山ほどあるけど,電波状態の悪さに加えて,家事労働の大変さで,更新が遅れて済みません。
気長に,時々見てください。m(_ _)m

昨日の晩は,近所のイオンに買い物に行った。
イオンでは,「レジ袋=5円」だった。
お買い物袋680円というのを売っていたので,さっそく購入(画像参照)。
これで環境保護に貢献したことになるのか?

単身赴任をしてみて,「世の中には知らないこともたーくさんあるんだよ」という「おでんくん」のような心境になっている。
正しくは,「知らない」ではなく「知ろうとしなかった」だけど。
例えば,「燃えないゴミ」と「容器包装ビニール」の区別や,「ヤマダ電機のポイントカードの仕組み」とか,「トレーナーの美しいたたみ方」とか。

よくみんなに,「いのこさん,家でなーんもしてないでしょ」といわれていたのは,このことだったのか。
「家ですること」を抽象具体分析すると,こういうことだったのだ。
そりゃ複雑で,いちいち言えんわ。

ところで,お買い物袋。
おばさんはたくさん持っているようだけど,男の人はあんまり見かけなかった。
レジ袋と男は相性が悪いのか?
調査してみよう。
他にもイオンには,「セルフレジ」があり,そこでレジすると何か特典があるらしい。

最近の店には,ポイントとか,なんだかんだと仕掛けがしてあって,いろいろと調査と検討をすべき課題が多いことが,よく分かった次第である。

2009年4月2日木曜日

野良電波 & 今日の晩飯


実は,今,ネットインフラ環境が最悪である。

文B科G省宿舎には,当然,情報コンセントなど無い。
すなわちPCは,ここに来た途端にstand alloneと化すのである。
これは,シリーズ「官僚の不作為」の序章。

で,今は,たまたま乗っかることができる野良電波を拾って,ネット接続している。

しかし,である。
野良電波とはいうものの,宿舎のどこかの部屋の無線LANの電波に違いない。
ということは,誰かがお金を払って接続しているネットインフラに,便乗させていただいていることになる(実は誰の電波か?というところまで,大体分かっているのだ)。
もはや,泥棒猫状態。

そして頼みの綱の野良電波も,つながったり,つながらなかったり(さすがは,野良)。
この書き込みも,幾度かの接続の失敗を乗り越えて,公開されているのだ。

今日,あわてて,斜め前のヤマダ電機で,フレッツ光の契約をした。
4月11日には工事が完了するので,それからは晴れて「自分の金とインフラ」でネット接続ができるようになるだろう。
けど,それまでは,野良電波の間借り状態。

これを官僚の不作為といわずして,何というか。

さて,今日の晩飯。
昼に,妻が帰ったので,初の一人暮らし晩飯である。
写真を見よ。

2009年4月1日水曜日

もうすぐ始まる!一人暮らしシリーズ

tensuinokoです。

4月2日から,本格的に単身赴任が開始されます。
生まれて初めての「一人暮らし」。
そこで,このブログでも「一人暮らしシリーズ」を,時々展開していきます。

今日(4月1日)までは,残務処理やら,送別会やら,引っ越しやら,何かと大変で,ブログどころではなかった。
明日で,引っ越し作業の手伝いをしてくれた妻も,帰郷してしまう。
一体,どうなるのでしょうか?
洗濯は?
料理は?
お風呂は?
崩壊寸前のMnb-Kgkショウ宿舎の実態とは?

時々,衝撃の実態が公表されるので,こうご期待。

by tensuinoko