2009年11月8日日曜日

論文を書こう!その6:結果報告

その6結果報告は、以下の通り。

結果報告
以下の通り,無事,書けました!

(ここから)
近年,学習障害(Learning DisabilitiesLD),注意欠陥/多動性障害(Attention Deficit / Hyperactivity DisordersAD/HD),高機能自閉症,アスペルガー症候群といった発達障発達障害に社会的関心が向くとともに、気になる子というキーワードの報告が増えてきた(本郷・澤江・鈴木・小泉・飯島,2003;西澤,2004;嶋野,2007)。
保育士は、発達障害という新しい障害への対応力を求められるようになってきたと言える。
保育士や教員の専門性向上のための研修プログラムの開発と評価,継続して改善していくためのPDCAサイクルの実現が今日的課題となっている(H18中教審答申、教育振興基本計画等、教育関係の文献はあるが、保育関係の文献でこのことに触れているものを検索する)。
現状においては研修プログラムの主観的評価に関する報告は多いが、研修効果の客観的な測定を行った報告は少ない(足立・畑山,2006;遠藤・徳田,1996;三井,2001;佐藤,2005)。
また、客観的な測定を行った報告でも、知識のみの査定である,対照群が設けられていない,研修対象が少数である,査定方法の詳細が明らかでないといったさまざまな問題が見られる(後藤・小林・斎藤,2003;小林・後藤・斎藤,2003;菅野・小林,1997大羽・井上,2007; 志賀,1983;重成・井上・山口,2003)。
研修プログラムにおいてPDCAサイクルを実現するためには、研修の目標を測定可能な学習目標として定義,測定し,その結果によって研修方法や教材を改善していくことが必要である。
一方、特別なニーズのある幼児の保育に対する支援を,外部専門機関による巡回指導等で行う方法もあるが,現状の体制での継続的支援には困難が伴い,人的,時間的コストを最小化するシステムの構築が必要であるとされる(大石・高橋,2006)。
こうした現状においては、研修プログラムは、発達障害の特性や指導法についての知識の習得だけでなく、問題行動の包括的で多面的な原因推定と対応した解決策を立案する問題解決的思考力の向上を学習目標とする必要がある。
応用行動分析学の領域においては、行動問題に対するより包括的な原因推定を導く方法として「機能的アセスメント」が提案され、応用場面で効果が確認されている(平澤・藤原,2001;平澤,2003;平澤・藤原・山根,2005;大石・高橋,2006)。
また、教員を対象に問題行動の生起要因をいくつかの典型的な機能に分類するような研修プログラムが開発されている(IwataWallaceKahngLindbergRoscoeConnersHanleyThompson& Worsdell2000MooreEdwardsSterling-TurnerRileyDubard& Mcgeorge2002Magg & Larson2004WallaceDoneyMintz-Resudek& Tarbox2004)。
しかし、現実の保育場面において幼児が示す問題行動の原因は多種多重であり、個々の事例にあたっては,より広範囲で包括的な原因推定が必要な場合が多く、こうした機能を分類するような研修だけでは十分とはいえない。
よって本研究では,保育士を対象とした障害児保育研修会において,「気になる子ども」への対応力として,自閉症およびAD/HDの障害特性と指導法の理解,応用行動分析学の基礎的用語の習得といった知識的な側面と,問題行動のより広範囲で包括的な原因推定とそれに対応する解決策の立案という思考力の側面について測定可能な目標を設定し,研修を実施して効果を測定する
さらに、効果測定の方法や測定指標が、研修効果の客観的な測定に有用かつ妥当であったかについて検討する。
(ここまで)


感想
死ぬかと思った。
ああ、土日がつぶれてしもた。

すでに一回完成させたものを、別のストーリーに書き換えるのは本当に大変。
内容的には、まだ検討の余地が残っている。
新しい文献も、見つけなんだら(なければ)いかん(いけない)。

けど、久しぶりにこの作業を行ってみると、論文とは、知識とか思考とか経験など本来ならば個人的な行動あるいはその痕跡で終わってしまう事柄を、一般的な知にまで高めるものなんだなあ、とつくづく思う。
目に見えない階段を作っているような感じ。
さすがに目に見えないだけあって、作り方も、作った手応えも、慣れないものにはよくわからないのだ。
もっと、練習が必要なのだ。

なんか論文作成ちゅうのは、町工場の熟練工のおっさんが修練によって手先で1ミクロンの違いを感じることができるようになった、そんな人間離れしたような技と似たような感じがするのであります。

次回の約束
「論文を書こう!その5」まででわかったことは、
「行動契約をブログに書き込むと、論文を書く行動は増える。しかし、行動契約を書き込む行動が次第に減る。」
だった。
だから今回から、結果報告にプラスして「次回の約束」を書くことにする。
次に、いつ行動契約をアップするか?
を、書くのだ。

で、次は。
私は、
11/10(火)24:00までに、次の行動契約をこのブログにアップします。
できたら、ほっとするし、
できなかったら、お詫びを書き込むとともに、どんな非道い中傷も甘んじて受け入れます。

けど、こんなブログ、誰か読んでるんだろうか?

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by tensuinoko