2009年5月17日日曜日

シリーズ「戦う」その3:お風呂と戦う!


「わん型トラップ」って、知ってますか?
これです(右図)。
その右の写真は、「わん型トラップわん」。
イヌじゃないのだ。

排水溝の中に「排水トラップ」という構造がある。
排水溝を伝ってくる下水の臭いや、動物の進入を防ぐための装置だ。
「わん型トラップ」は、その一種。
他にもS字型になったトラップは、よく見かける。
なんで、こんなに詳しくなったかというと、わん型トラップと戦ったからである。

K浜宿舎は、古い。ボロい。
中でも浴室の設備は、つっこみどころ満載だ。
入居当初から、最も苦しんだのが浴室の排水。
流れない。
時間あたりの排水キャパシティが、少なすぎるのだ。
手桶で2杯体に湯を浴びると、排水キャパを超えて、排水溝に水がたまりはじめる。
シャワーなら、約20秒。
(ちょっと分かりにくいけど右図)

はあ?
これは、前世の因縁か?テロか?

戦いが始まった。
まず、排水溝のフタを開けて、例の「わん型トラップわん」を取り出し、トラップ構造の掃除。
不思議なことに、さほどゴミはたまっていない。
掃除の結果、やや排水キャパが改善…。
ところが、改善効果は2日程度しか持続しない!
3日目には、元の木阿弥。
3日に1回、トラップ掃除をするほど、こちとらヒマじゃないのだ。

世の中には、「排水溝の汚れを溶かす」薬剤があるそうだ、ということを聞きつける。
カインズホームにいって「強力!溶かす薬」を購入する。
注入。
入浴。
水、たまる…
う゛…。

薬剤の量が少なかったのかと思い、思い切って薬をぜーんぶ投入。
汚れよ、溶けよ!
入浴。
水、たまる…
う゛ぅ゛…

インターネットを検索しまくる。
その過程で「排水トラップ」「わん型トラップ」「わん型トラップわん」など、やたら排水トラップ関係の構造に詳しくなる。
名称、構造などには詳しくなったが、解決策は得られず。

なぜ、キャパが少ないのか?
宿舎の排水トラップは、鉄製でかなりさびが出ている。
赤さびというやつだ。
赤さびがふくれあがって、排水トラップの隙間が狭くなっているのが、キャパ制限の原因ではないのか?
この推論のもと、さっそく戦場に戻る。

わん型トラップわんを取り出し、ドライバーで鉄さびをガンガン小突き回す。
ぼろっ、と鉄さびが落ちて、もとの黒い地肌が顔を出す。
これだ!
さらに、ガンガンどつき回す。
ぼろっ、ぼろっ。

頑固な鉄さびをあらかた落とし、わんを排水溝にセット。
入浴。
おお、流れる!
なんぼシャワーかけても、手桶かぶっても、無敵で流れる。
すばらしい!
感動。

1ヶ月経った現在も、排水キャパは確保されたままである。
皆さん、鉄製の「わん型トラップわん」のつまりは、鉄さびの除去で解決しますよ。
って、ほとんど役に立たない情報を得た「風呂との戦い」でした。

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by tensuinoko