2009年12月28日月曜日

楽器を貨物室に預けるなんて…

12/1から国内航空各社の手荷物持ち込みルールが変更(改悪?)され、世のバイオリン・ビオラ弾き(一部カメラマンなども)たちは、大事な道具を貨物室に預けるか、片道1万円払って隣の座席を確保するかという究極の二者択一を迫られている。

これを受難といわずして、なんといおうか。

この問題については、ネット上で大きな議論となっているので、ここでは論じない。
ただ、楽器を貨物室に預けたときの最悪のパターンを、皮肉たっぷりの歌にした痛快な動画がyoutubeにアップされているので、紹介する。

この動画は、ネット上ではもう旧聞に属するようだが(アップされたのが2009年7月)、今回の航空手荷物ルール改正で、再び注目されているよう。
カナダ人ミュージシャンのデイブ・キャロルさんが、ユナイテッド航空手荷物係に自分のギターを壊された上、航空会社が賠償に応じようとしなかったため、腹を立てて作曲してyoutubeに投稿したところ、ダウンロード回数が600万を超え大きな話題となったとか。
その後、事態を重くみたユナイテッドが和解を申し込んだが、さらに痛快にもデイブさんはそれを断ったとか。
さらにさらに、ギター会社は「ギターの宣伝になったから」ということで、新しいギターを2本もプレゼントしたとか。

日本の航空会社の手荷物は、世界一丁寧に扱われているという噂(単なる噂だ)は、よくきく。
だからといって、演奏家がすんなり楽器を預けるとは思えない。
だって「免責事項」があるんやもん。

バイオリンは高い。
安いものでも中古自動車、ちょっと高けりゃ国産高級車、外車、果ては土地付き家から国宝級の美術品クラスまで。
こんなもん預けさせて壊しといて「免責」とかいわれても…。

では、1万円払って座席をとるか?
演奏家のほとんどは貧乏だ。
高い楽器を買うのは、あくまで「仕方なく」買うのだ。
楽器のローンを払った上に、飛行機に乗るたびに1万円払っていたら、餓死する。
どうする?どうする?

"J○L Breaks Strad."
みたいな曲(たぶん葬送行進曲)を誰かがyoutubeにアップする日がやってくるのだろうか?

0 コメント:

by tensuinoko