2009年7月13日月曜日

阿波弁は消えるのか?

生まれも育ちも徳島である。
生粋の阿波弁しかしゃべれない。
そんな人が、SHO南弁の町に来てしまった。

K浜の町の人たちの言葉を聴くと、初めの頃はケンカしているのかと思っていた。
この町の人は、全員怒っているのか?
町を歩けば、あっちでもこっちでもケンカ。
えらいところにきた。と思った。

けど。
まあ、そんなわけはないわけで、別にこちらの人がのべつケンカしているわけではない。
日が経つにつれて、だんだん慣れてきた。
SHO南弁を聞いても、違和感を感じなくなってきた。
その頃から、である。
頭の中に浮かぶ言葉に、ときどきSHO南弁が混ざるようになってきたのは…。
内言が、変化してきたわけである。
「ナントカでさー」「ナントカなんだよね」みたいなのが、頭の中で聞こえるのだ。
気色わるー。

同時に、自分のしゃべる言葉が変化してきた。
特に影響を受けているのが、「ほ」と「けん」。
阿波弁が関西弁と大きく異なるのが「ほ」と「けん」だ。
「それ」が「ほれ」、「そこ」が「ほこ」。
「~やから」が「~やけん」。
「そやから」が「ほなけん」、「そやけど」が「ほなけど」。
「あ、ほーですか」
べつに、「あほ」というわけではない。「あ、そうですか」の意。

こちらでも関西弁は、広く受け入れられている。
大阪のお笑い芸人さんの威力である。
そのおかげで、アクセントについてはあんまり違和感を感じない。
ただ、「ほ」と「けん」を避けてしゃべろうとする自分に気づく。
「あ、そー(ほう)ですか」「~だから(やけん)、~ですね」
弱化である。
どんな随伴性が機能しているのか。
「ほ」と「けん」が、消えていく…。

あ、そうそう。
「じゃ」も消えます。
「あ、そうだ(あ、ほうじゃ)」
「あほ」ではない。

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by tensuinoko